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平成16年 11月03日 なんと申しますか、ここんとこずっと忙しいです。 ふと気が付くとここもずいぶんとまぁ草ぼうぼうになってしまいましたじゃ。 ここんとこ、なかなか手も空かないし。寝込む以外に休みがなかったもので10月14、15日はさすがに休みをとって、久々にこのようなことも出来ますです。そんでアップするのがさらに半月後というところがまたいたいところではありますけど。 とは言うものの、忙しかったのは、単に仕事のせいだけではなくって今、故あって昔作った作品、『星に願いを』の修正作業をしているのであります。実家に帰って、置いてあった撮影済みのカット袋の束の中から修正するカットを持てるだけ持ってきて、残りは青森リンゴの段ボールひと箱、送ってもらい仕事が終わってから、というか無理矢理終わらせてから日々、修正しております。 なんでいまさらそんなことをしているのかというと、作業が終了しましたら、DVDにして販売する予定だからです。経緯の詳細は関係者の名誉にも関わりますので言及は避けますが、レイアウトまで終了していた新作を完成させるよりも『星に願いを』を直した方が、早い時期に販売可能なソフトを手元に置くことができるからであります。まぁ、いつものように裏目に出る気配もかなり濃厚なんですけどね。 いや、なにも『Feather2』のリターンマッチってことでもありませんが、やはり描きたい絵と描きたい動きを描いて、日々暮らしていきたいなぁ、というささやかな、というより現状においては世界征服よりも大胆な望みなんですけどそういう気持ちにはどうしても抗しがたいのです。 何と言っても楽しいですしね。実際、「描きたい絵」と言うわけではなくても仕事で、レイアウトに作監の修正が入っていなかったら、原画やってて本当に楽しいですからね。今はだいたいの作品で作監の上に総作監の修正までご丁寧に(いや、実際はとても荒いのですが)入っていますので、ついつい世をはかなんでしまいますです。 しかし、動画相当の絵はほとんどが散逸してしまい、撮影に使用した、切り抜き済みの絵に、はなはだしいものはセルに貼った絵に紙を乗っけて修正しているのですが、段差に鉛筆をとられたり、また、原画に相当する絵が判らなくなってしまっているので、カットごとにいちいち動きを確認して原画相当の絵を抜き出して修正しており、これがまた、案外に時間がかかります。 また、原画動画とは言っても、十数年慣れ親しんだプロの感覚とはちょっと違ってて、曖昧なものはとにかく全部直すようにしておりますので、例えば30枚のカットで動画にするものは2枚しかない、とか云うカットも出てきてしまってます。尤もそれはそれで後で楽になるんですけどね。 7月から作業を開始して、修正が終わったのが現在ようやく三分の二というところでしょうか。 2900枚の修正用紙(コクヨの計算用紙)を投入してもまだその程度ですから、先が思いやられるのですが、しかしやはりやってて面白いです。その証拠にいっかなはかどらなかった新作とは違って、毎日作業をしておりますです。もう、紙に向かって力一杯鉛筆の芯をぶつけております。前述の通り仕事では単に作監修正のトレスになってしまうこともありますのでそのようなことはあまりできないので、その意味でも楽しいです。 しかし、改めて今、『星に願いを』の撮影素材を見ますと、ひょっとして私って変だったかもって、ちょっと思いますです。まあ、作画枚数が多いのはいいとして、いや、今やればもっと動かすことができるんですけど、例えば輸送機内の背景同トレスとかいまではちょっと考えられないです。いくらそれしか方法がなかったとは言え、よくもまぁこんなことをと、我ながら引いてしまいますです。 上映時のアンケートで「この人変」とか書かれておりまして、「なにをいってんだか」、などと思ったものですが、今考えますにその人の感想は、必ずしも間違ってはいなかったとも思えますです。 現時点の予定では、修正した絵を従来どおりの手法で彩色して、計算機で切り抜いて背景に乗っけてカットを作って修正しないカットとつなげてゆくつもりですが、当然、新作部分と本編とでは質感が全く異なることが予想されるのですが、その問題は「After effects」で何とかなると助言してくれた人がすぐに音信不通になってしまって相変わらずこちらの面でも先行き不透明であります。 それに、今私の技術で直してしまうと、案外何の変哲もない、普通の「アニメ」になってしまいそうでちょっと恐いです。 現在あがっている修正の一部をこちらにアップしておきましたです。 |