『無題』雑感

これ、よく考えたら『無題』ってタイトルだったんですね。
『再会』ってタイトルはこれが載った(?)アニメーション研究会連合第8回上映会の第4回オープニングのテーマでありタイトルでした。この回のオープニングは遊映研が編集を担当しました。にもかかわらず、上映会で上映されたオープニングにこの遊映研パートに色はついていませんでした。なぜかというと当時のオープニング編集のやり方には各サークルで撮影したフィルムを回収してそれをつなげる方法と動画を回収して 編集担当サークルが撮影を行うという方法がありましてこの時は前者の方法で行ったのですが、その方法には一つ欠点があって、今となっては無駄な知識になってしまいましたが当時、実用の名に値した8m/mフィルムには富士フィルムが主導した「singl8」とコダックや小西六が生産していた「super8」とありまして、「singl8」には超高性能機ZC1000があった関係で各サークルではこちらが主流で、遊映研のカメラはといえば、専用機というのが無くて私がサークルに入ってから買ったエルモ612XL が実質的な遊映研専用機となってましてこのカメラが「super8」用で、この両規格はフィルム感光部やパーフォレーションのサイズはおんなじで、同一の映写機で映写できたのですが「singl8」 の方はベースが新(?当時はそう云われましたが)素材の為、フィルムが薄く、映写機にかけたとき「super8」とフォーカスが変わってしまったのです。その為、その両規格を1本のフィルムにつなぐというのは禁止事項とされていました。(勿論、フィルムの入ったカートリッジの形も違うので同一のカメラでそれぞれのフィルムを使うことはできませんでした。)それを避けるためにこの回の撮影は当時遊映研代表だった中村氏の伝でこちらからsingl8のカメラを持っている人の処に行って撮影をさせてもらうことになったのですがそう云う訳なので撮影スケジュールは先方に合わせてたてることになって、その関係で上映会当日に現像が間に合わなくなってしまったのです。当時、「singl8」は即日現像が売りの一つで極端な話、徹夜で撮影して、朝現像に出して(柴崎やカメラ屋さんとかじゃなくても、千葉工大の例で言えばJR幕張駅の改札の向かいのキオスクみたいなところとかでも)それから寝て、起きた頃には現像があがってきているなどという事もできたのですが、この時はそう云ったわけで現像に出したのが上映会前日の土曜日になってしまって土曜日は即日現像ではなかったらしくあがってくるのは上映会の翌日の月曜日、という事態になってしまいそれであらかじめ撮っておいたテストフィルムをつないで危機を回避(?)したのです。月曜日にあがってきたフィルムは早速差し替えられた筈です。
 というわけでそのオープニングを新たに撮り直した作品がこの『無題』なのです。
元ネタは中村祐治氏が見た夢です。それにロボットの動きの習作をつけ加えて無理矢理作品にしました。このころの私の作品はそんなのばっかりです。
 上映時にはミサイルのカットのあとで「お見苦しい画面を見せて申し訳ありません」みたいなテロップを入れたのですが、これは当時アニ研連評議会で上映作品中にあまりにもミサイルとゴジラが多かったのでそれらを作品に出すのはやめよう、という話が出てまして、すると遊映研内で「ならやろう」ということになって無理矢理ミサイルを出してそのすぐあとにそう云うテロップを出していいわけにしたのですが撮影をやり直したこのバージョンではその必要もないのでそのテロップは削除しました。全体的に脈略のない作品ですがミサイルのカットが特に脈絡がないのはそのためです。
 ところで学祭の時、この作品のテストフィルムと他の習作フィルムをつないで『星に願いを』というタイトルで上映したのですが、(そのころ、『星に願いを』はまだコンテ作業の段階で、タイトルが決まってませんでした。)遊映研のメンバーが上映会場の教室を空けて留守にしていたら、その会場に映研の連中がやってきて勝手に遊映研のフィルムを上映して見ていたと言う事件がありました(笑)。その時に映研の人がそのテストフィルム集を見たらしく「『星に願いを』、是非完成させてください」とか言われて困惑したと中村氏が言ってました。
完成したけど。



『無題』の頁え